子宮頸がんの予防

子宮頸がんの原因はヒトパピローマウイルス(HPV)の感染です。性交渉の経験のある60-70%の方はこのウイルスに感染しますが、その大半は免疫により排除されます。排除されなかった場合に前がん状態である異形成になります。
この段階では症状はありませんが、さらに進展しがんになると不正性器出血を生じてきます。特に性交渉後の出血は注意が必要です。

子宮頸がん検診

子宮頸がん検診では子宮頸部(子宮の入り口)から細胞を採取します。そして、採取した細胞の形を顕微鏡で見て判定します。
海外ではより早期発見ができるHPV(子宮頸がんの原因となるウイルス)を検出する検査が主流となっています。

検診の内容と種類

日本での子宮頸がん検診は、通常子宮頸部細胞診が行われています。
この検査は病気がある方の70%程度を見つけられる有効性の高い検査です。
しかし、子宮頸がんの原因となるHPVの感染を見つけるHPV検査は病気がある方の90%を見つけられるため、この検査が世界の子宮頸がん検診の主流になっています。当院ではどちらの検診も行えます。

検診のプラン・費用

子宮頸部細胞診

日本で通常行われている検診方法です。

料金
福岡市検診(2年に1回) 1,200円(税込)
自費診療 4,950円(税込)
HPV検査

海外で主流の検診方法です。

料金 6,050円(税込)
子宮頸部細胞診+HPV検査

念入りにしたい方、またHPV検査が陽性の場合は細胞診になるため、一度で終わらせることができます。

料金 10,450円(税込)

検診を受ける際の注意事項

月経中の検診はなるべく避けましょう
性交渉の経験がない方は子宮頸がんになるリスクはほとんどありませんので、検診を見合わせてもいいでしょう。

HPVワクチン

子宮頸がんの原因はヒトパピローマウイルス(HPV)の感染です。この感染はHPVワクチンによって防ぐことができます。
HPVワクチンには2価、4価、9価ワクチンがあり、2および4価ワクチンは60%、9価ワクチンは90%の子宮頸がんを予防できます。当院では4価と9価ワクチンを取り扱っています。

接種時期と接種回数

このワクチンは性交渉を開始する前の接種が望ましいですが、小学校6年生~高校1年生の女子が定期接種の対象になっています
また、このワクチンは45歳までの方に有効性が報告されており、定期接種の対象外の方には任意接種ができます。ワクチンは初回接種から2か月後に2回目、6か月後に3回目を接種します。
初回接種が15歳未満の方は、2回目を5か月以降(推奨は6か月後)に接種すると2回接種で終了できますが、5か月未満では3回接種が必要となります。

費用

当院では4価ワクチンと9価ワクチンを取り扱っております。
定期接種は公費負担ですが、任意接種の料金は以下のとおりです。

ガーダシル(4価) 1回17,600円(税込)
シルガード9(9価) 1回33,000円(税込)

当院でHPVワクチンの接種をご希望の方は、1週間前までに予約されてください

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